【第4話】コミュ障が原因で彼女にフラれる!?

居酒屋の厨房バイトという、
大学生活で唯一の輝ける居場所を見つけ、

奇跡的にも彼女を作ることができた僕は
ずっと幸せな大学生活が続くと思っていた。

しかし、ある日事件が起こる。

 

付き合い始めてから3ヶ月ほどが過ぎた頃、
彼女の僕に対する態度が少しずつだが
以前と変わってきてるように思えた。

付き合い始めは、お互いに気を使い合い
基本的に僕の顔を立ててくれる事が多く、
男の僕が一歩リードする形でいられた。

だが、時間が経つにつれてだんだん
尻に敷かれるじゃないけど、
男としての立場が弱くなっている気がした。

というのも僕は当時、
体がガリガリでもやしのような体形だった。

さらに人見知りやコミュ障という
コンプレックスが治ったわけではなく、
相変わらず精神的な弱さは態度に現れていた。

 

彼女はそういった”男として頼りない部分”
敏感に感じ取っていたんだと思う。

レストランに行った時に
店員に対してなよなよしていたり

カラオケでは全然上手く歌を歌えなかったり

ガタイのいい男と並んだ時に
ひょろひょろで弱そうに見えたり。

このような男と付き合っていて嬉しい女性は
世の中に一人もいない。

もともとコミュ障である僕は、
自信のなさ、男としての頼りなさというのは
隠しても隠しきれるものじゃなかった。

 

それによって彼女からは
「もっと堂々としなよ」と言われたり、
明らかに態度で強気に出られることが多くなった。

僕が遊びに誘っても
友達との誘いを優先して断られることも増えた。

正直、一度男として下に見られたら
もうほとんど終わりだと思う。
それが覆ることは中々ない。

 

そして、僕に決定的なダメージを与える
非常にショックな出来事が起きた。

ある日、彼女の家で過ごしていたら
「今から〇〇ちゃん(彼女の友達の名前)来てもいい?」と聞かれた。

たまたま近くまで来ていて
時間があるから遊びに来たいとのことだった。

僕が断るのも変なので
普通にいいよと返事し、彼女の友達が来ることに。

 

でもこれが間違いだった。

彼女も彼女の友達も、けっして性格が悪い子ではない。
問題は僕のコミュ障がうんこすぎることだ。

彼女の友達が来た時、

「〇〇の彼氏だ~。はじめまして^^」

と普通に挨拶するのだが、

「あ、初めまして・・よ、よろしく・・っす」

・・・(その先の会話が続かない)

といったかんじで、
不器用さ加減が全開になる。

 

その後も3人で部屋にいるも、
なかなかうまく会話ができない。

彼女の友達と言えど、
初対面の人(しかも女性)と会話するのは
当時の僕にはハードルが高すぎた。

顔はいつもより赤くなっていたし、
気の利いた一言二言も言うことができなかった。

世の中のリア充達は、
彼女の友達と仲良くなるというイベントを
どのように乗り越えているのだろうか。

とにかく居心地が悪かった。

 

彼女の友達も僕が口下手な事に気付き、
「あんまり喋んないんだね~」と
僕が一番反応に困る絡み方をされ、

それに対して彼女が冗談っぽく
「うちの彼氏コミュ障だからさ~(笑)」
と笑いながら返していた。

 

これは相当きつかった。
とうとう彼女にもコミュ障という単語を言われてしまった。。

ダメージが大きすぎて
頭の中がおかしなことになりながら、
時間が過ぎるのだけを待った。

そして彼女の友達が帰った後、
僕もすぐに家に帰った。

それからというもの
僕は完全に自信をなくし、自己否定に陥り、
彼女からの連絡を避けるようになった。

彼女も何かを察したのか
「もう別れよっか」と連絡がきて、
関係はそれきり終わった。

 

こうして僕の人生初の青春は
終わりを迎えたのである。

この一件以降、僕は完全に
自分への自信をなくしてしまった。

コミュ障、人見知り、あがり症、
なぜ自分はこんなに精神が弱いのか。

普通の人が「普通」にできていることが、
なぜかできない自分が嫌で堪らなかった。

 

そんな中、今後の人生を変える
たった一筋の希望が僕の元に訪れる。

それが次の『ある起業家との出会い』。

ここから僕のコミュ障物語は
一気に加速していきます。

【第5話】エグいプレゼン能力をもつ起業家との出会い

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