【第3話】大学ぼっち辛すぎワロタ。。唯一与えられた居場所

高3になってから僕は猛勉強した。

半端な大学には行きたくなかった。

どうせなら世間から一流とよばれる大学で
勝ち組だね、エリートだね、と言われて
人生を挽回したいとおもった。

コミュ障を拗らせていたゆえに、
色々な醜い執着心があったのだ。

結果、運がよかったのもあって
地域でトップの大学に現役で入ることができ、

「よっしゃ、リア充になったるぞ」と
夢にまでみた大学生活がはじまった。

 

入学式は1人で行ったが、
特になにかあるわけでもなく、
学長か何かのつまらない話を聞くだけのイベントだった。

その後、一応大学でも
クラス分けみたいなものがあって、

オリエンテーションが行われたり、

ぼちぼち講義がはじまっていった。

意外とあっさりしているなーとか思いながら、
毎日2~3コマずつくらい講義を受け、
適当に飯を食い、家に帰る生活がはじまった。

 

そして気づいた。

「あれ、友達ってどこで作るんだ?」

 

講義か?講義中に席で隣になった人に話しかけるのか?

いやでも毎回席なんて違うし、
クラスが同じかどうかもわからんし。
・・というかハードル高すぎないか?

こういう時、コミュ障は本当に辛い。

なんだろう、
自分が話しかけようか迷っているということは
他の人も同じことを考えているはずなのに、
なぜ自分は話しかけられないのだろう。

やはりコミュ障っぽい雰囲気が相手に伝わるのだろうか。

 

正直、大学生活のなかで
友達ができそうな気がまったくしなかった。

 

そこで僕はもう一つの希望に期待した。

サークルだ。

「やっぱり大学といえばサークルだろう。
友達や彼女もサークルでできるかもしれないし
大学生らしい生活がおとずれるはずだ。」

イベントや飲み会中心のサークルは
自分には向いていないとわかっていたから、
サッカー経験を生かして、
良さげなサッカーサークルを探してみることにした。

で、わりと緩そうな感じの
サッカーサークルを1つ見つけ、入ってみた。

 

しかし、どうしても僕はサークルに馴染めなかった。

サークル自体はすげー盛り上がっているけど、
僕は当たり障りのない会話をするばかり。

そして大学に入ってもやはり、

「大人しいね。」とか
「もっとテンション上げようや!」

みたいな絡み方をされることが多かった。

向こうは悪気がないのかもしれないけど、
「もしかしてコミュ障?(笑)」
と言われるのが一番きつかった。

僕はコミュ障という言葉が大嫌いだ。

便宜上、このブログでも
コミュ障という言葉を頻繁に使っているが、
本当はコミュ障という言葉を見るだけで吐き気がする。

誰だこんな言葉を世に浸透させた奴は。
そのせいで死ぬほど嫌な思いをしてきたというのに。

おっと、話が逸れた。

そんなわけでサークル内では自然と
『大人しいキャラ』『無口キャラ』
という立ち位置になって、
身動きが取りづらくなっていった。

 

そんなだから、
サークルの飲み会も糞つまらないのは当然である。

飲み食いしながら会話するだけのイベント。
あれはまさに地獄だ。

周りの空気に合わせて笑ってるフリをしながら
ただただ、時間が過ぎるのを待つだけという。

自分にとって飲み会ほど苦痛な時間はないと確信した。

 

・講義は友達がいないから毎回一人。

・サークルではコミュ障、大人しいキャラ。

・飲み会はまったく向いていない。

 

3拍子揃って、
思い描いた大学生活とはかけ離れた、
残念な大学生活だった。

もうね、コミュ障(あえて使うw)すぎると
ここまで人生うまくいかないものかと。

「大学入っても何も変わらねーじゃねーか」

あまりの糞さに絶望しました。。

 

さて、そんな大学生活の中でも
奇跡的に1つだけ居場所と呼べる場所に出会えた。

大学生活に慣れてきたある日、

「そろそろバイトでもして
自分の生活費を少し賄いなさい。」と母親に言われた。

さすがにその通りなので、バイトをすることにした。

 

そして何を血迷ったのか、
僕は居酒屋のバイトに応募してしまった。

居酒屋バイトといえば
わいわいがやがや、リア充達が集まって
コミュ力の高さが命とすら言える場所だ。

そんな場所に自分から飛び込むとか
こいつはバカなのか?と思うかもしれない。

ただ、幸いなことに
僕は居酒屋のバイト先にそこそこ馴染むことができた。

僕は、直接お客さんと関わるホールではなく
裏でせっせと料理を作るキッチンで採用されたのだが、
それがよかった。

もともと料理は嫌いじゃなく、
それなりに動くことができたので

「お、なかなかいい動きするね」

みたいな感じで、褒められることもあった。

人に認められることがほとんどなかったので、
めちゃくちゃやる気が上がり、
本気で仕事を頑張ろうと思えた。

 

それからというもの
大学生活のほとんどをバイトのシフトを入れ
ばんばん働きまくったため

キッチン内で重要なポジションを任されたりしながら
どんどん仕事スキルが身についていった。

社員さんや先輩もいい人たちで
コミュ障をこじらせた僕でも、
奇跡的にいきいきと働くことができたのである。

ちなみに店長は
ヤ〇ザのような風貌の怖い人だったので、
僕はビビりまくっていたし、そこだけは避けていた。

バイト内ではコミュ障扱いされることなく
むしろばりばり仕事をこなしていたので
「あれ、俺ちょっといい感じじゃね?」とすら思えた。

大学では糞だったけど、
バイト先では唯一、
自分の居場所を見つけることができた。

 

そしてさらに奇跡的に
バイト先では彼女ができた。

本来コミュ障で口下手な僕でも
ちょっと仕事に慣れて余裕が出たりすると、
意外と好印象を持たれたりする。

私生活では全然冴えない男が、
ギターを演奏してる時だけは
めちゃくちゃカッコよく見えるとか

それと同じ原理で、
僕にもたまたま彼女ができた。

 

バイト先で彼女ができてからは
これまでの大学生活がぐんっと豊かになった。

大学生は時間だけはあるので
二人で色々なとこに出かけたり、
ようやく青春らしい体験ができた。

最初は何を話していいのかわからなかったが、
バイト先の話題とか
スマホゲームにお互いハマったりとか
一緒に料理を作ってみたりとか

なんとか楽しませることはできていたと思う。

 

そんなわけで、
この先も幸せな大学生活が続くと思っていた・・

【第4話】コミュ障が原因で彼女にフラれる!?

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